関西では6月ごろになると、スーパーや八百屋さんで「梅の実」を見かけるようになります。梅雨入り間近の梅が出回る季節です。
そうすると「おっ、梅仕事でていねいな暮らしをしようじゃないか」と意気揚々と梅の実を買い込みます。
梅仕事とは、初夏に出回る旬の梅を使い、梅シロップ、梅サワー、梅干、梅ジャムなどの保存食を作ることを言います。
そこで、初めてつくる梅仕事でなゆさしがおすすめするのは…
梅シロップ!
「梅シロップ」は失敗も少なく、簡単に作れます。お酒が入ってないのでお子様もゴクゴク飲めます。しかも美味しくて爽やか!夏にピッタリです!
「梅」について知ろう
「梅」と聞くと何を想像しますか。いろいろ思い浮かびますね。

「梅」はバラ科サクラ属の落葉高木です。中国中部の原産で、日本で野生化したものとされています。
早春、葉に先立って開く花は5弁で香気が高く、赤・白・黄色など様々な色と香りで楽しませてくれます。
果実生産は和歌山、徳島、千葉、山梨、群馬、長野、福島、茨城などに多いそうです。
暖地では白加賀、長束、鶯宿(おうしゅく)、南高(なんこう)などが、寒地では藤五郎、豊後、藤之梅(ふじのうめ)などがよく栽培されます。
ちなみに、生梅は有毒のため食べない方がよいとされていますのでご注意ください。
参考として、昔から日本で作られている梅干しと梅びしおと梅酒の違いが気になっていたので、ご紹介します。
参考
梅干し
塩漬けにしたウメの実を日に干し、これにアカジソの葉を加えて漬け、赤く染めたもの。塩漬けのときに上がってくる水を梅酢といい、これを水で割って暑気あたりの時にのむ。
梅びしお
梅干しの肉を裏ごしして砂糖を加えたもの。
梅酒
実を氷砂糖を加えた焼酎に漬けてつくり、渇きを止め暑気を払うのによいといわれる。
<出典:日本大百科全書(ニッポニカ)>
梅の良いところ
梅などの酸っぱいものは、疲労回復や食欲増進など、体に良い効果が期待されます。
ではなぜ酸っぱいものは体に良いのでしょうか。
梅の実の酸味はクエン酸とりんご酸、コハク酸、酒石酸などからなります。
これらの酸が体に取り込まれることにより、生命がエネルギーを作り出すためのシステムをスムーズに動かし、疲労回復やエネルギー代謝をアップするなど、体に良い働きをするのです。

また、梅は体内のカルシウムの吸収をよくする、胃腸の調子を整える、唾液の分泌を促す、など私たちの疲れた体を癒してくれる働きものとして、昔から重宝されています。
食欲の落ちる夏などは積極的に「梅」を取り入れたいですね。
梅シロップの材料と作り方
材料(作りやすい分量・3~4リットルの保存瓶1本分)
青梅 | 1Kg |
氷砂糖 | 600g~1Kg |
りんご酢 | 3/4カップ |
必要な道具
竹串、保存瓶(3~4リットル)、ざる、ペーパータオル、出来上がった際の保存容器(小さめを何個か用意するとよい)
作り方
- 梅はなり口の黒い部分を竹串で取り除く。
- たっぷりの水を張ったボウルに青梅を入れて一晩おき、アクを抜く。一晩よりも長くつけるとしわができるので注意。ざるにあげて、ペーパータオルなどで水気をよくふく。
- 保存瓶を消毒する。熱湯消毒をするか、ペーパータオルなどにアルコールまたは焼酎などを含ませて消毒をする。水分はよく拭き取っておく。
- 保存瓶に青梅と氷砂糖を交互に加える。
- 保存瓶にりんご酢を加え、密封する。
- 暗く涼しいところに置き、1日1回保存瓶を振って上下を返し、全体をなじませる。完全に砂糖が溶けるまで繰り返す。
- 飲み頃になれば梅を取り除き、鍋に移して火を入れ、同じく消毒した保存容器に移して冷蔵庫で保管する。(1年ほど保管できる)
※火を入れず冷暗所で保管も可能ですが、その場合は1か月ほどで飲み切ってください。
梅シロップの置き場所と出来上がり目安
漬けている間の置き場所は冷暗所(暗く涼しいところ)が最適です。我が家では台所の流し台の下に置いていましたが、床下収納や納戸など、各ご家庭の冷暗所に置いてください。
漬けている青梅のエキスが出てしわしわになる頃が出来上がりの目安です。2週間から1ヶ月ほどで飲み頃になります。しわしわになった青梅はつけっぱなしにするとえぐみや渋みが出てくるので、取り除いてください。
<1日目>青梅があおあおしていますね
<2日目>さっそく梅のエキスが出始めました
<3日目>だんだん梅が浸かってきました
<4日目>氷砂糖も溶けてきました
<5日目>もうすぐ梅が漬かりそう
<6日目>梅がひたひたに漬かりました
<7日目(1週間)>梅のエキスが出て浮いてきましたよ
<18日目>梅にしわがよってきました
<22日目(3週間)>ここまで来れば完成です♪さっそくいただきます♪
梅シロップの保存瓶と保存容器
梅シロップの保存瓶はガラス瓶が主です。
保存瓶は3~4リットルのガラス瓶となると重たいので、洗う時など取り扱いには気を付けてください。
出来上がった後の保存容器は小分けにすると冷蔵庫に入れやすいです。コップに注ぎやすいような入れ物だと、気軽に飲めるのでおすすめです。
おすそ分けしたいな、という時には、「タレ入れ」に入れて持って行くと便利です。350mlくらいのものがちょうど注ぎやすく蓋も開け閉め可能、持ち運びもできる優れものです。
梅シロップの泡とカビ対策
梅シロップをつけ始めて数日たつと、白い泡のようなものがみられる時があります。これは発酵による泡です。発酵が進むと渋みが出て爽やかな梅シロップになりません。発酵を防ぐには必ず毎日保存瓶を振って全体を丁寧に混ぜ合わせてください。
また、青カビ、緑カビ、赤カビなどが発生する場合は腐敗が進んでしまっている状態なので廃棄しなければなりません。原因は梅や保存瓶に水分が残っていた、または保存瓶の消毒を怠った、などが考えられます。
ココがポイント
- 保存瓶および手指の消毒
- 梅や保存瓶の水分を丁寧にふき取る
梅シロップでアレンジ
梅シロップは、梅シロップ:水=1:4の割合程度に薄めてお飲みください。炭酸水で割ったり、氷を入れたりすると、爽やかな味と香りでごくごく飲めちゃいます。暑気払い間違いなし!
梅酒ではないのでお子様も楽しめます。牛乳を入れてヨーグルト風にしても楽しいですね。
飲み物以外では、かき氷のシロップ、梅ゼリー、煮物や紅茶にいれて砂糖の代わりにもできます。

なゆさしはほとんど毎日梅シロップサイダーにして飲んでしまいますが…。いろんなパターンで楽しんでみてください。
【まとめ】青梅見たら梅シロップを作りたくなりましたね
体に良く、縁起がいいとされており、日本人の心に深く親しまれてきた「梅」。
特に「梅シロップ」は準備も材料も作り方もお手軽です。
これを守れば美味しい梅シロップが2週間~1ヶ月でできますよ。
注意ポイント
- 水気に注意
- 消毒を怠らない
- 1日1回は振り混ぜる
道具さえ揃えれば、毎年気軽に手作りできます。梅が出回る季節になったら、ぜひ梅シロップを作ってみてくださいね。