我が家では、飲み物と言えば「麦茶」です。
やかんで水からお湯を沸かして、その後で麦茶パックを入れる方法で作っています。
2リットルのやかんで1日3回は作ります。
しかし最近、麦茶を作るのが恐怖です。
なぜなら、やかんでお湯を沸かすと爆発的に沸騰するからです。これは「突沸」というそうです。
この「突沸」の度にキッチンから急に何かが爆発したような音がして、コンロまわりが熱湯びたしになっているのです。
非常に怖いですし危険極まりない!
皆さんも悩んでいませんか。実は、簡単に解決できました。
ポイントは「麦茶パック」です!

「突沸」を防ぐ方法
どうしたら「突沸」を防げるのか?いろいろな方法がありますが、私が普段使っている方法をご紹介します。
やかんで麦茶を作る場合
結論から言いますと「水の状態から麦茶パックを入れて沸かす」です。
「突沸」とは、液体を加熱するときに沸点以上になっても沸騰が起こらず、さらに過熱状態になり、刺激や衝撃が加わると爆発的に沸騰することをいいます。
では「突沸」を防ぐにはどうすればいいのか、調べたところ、
沸騰を起こしやすくすればいい
とのこと。ではどうすればいいの?
液体の中にデコボコがある方が気化しやすく、沸騰しやすい
とのこと。なるほど~。
麦茶パックでデコボコを作る!
そして、やかんで水の状態から麦茶パックを入れて沸かしてみたところ、
「突沸」しなくなりました!
おー、簡単ですね。今までの爆発するかもしれない恐怖を返してほしい。
「突沸」怖いですよね。他の事例もみてみました。
お味噌汁、カレー・シチューは?
お味噌汁やカレー・シチューなどのとろみのある食べ物も「突沸」に注意が必要です。
とろみがあるために熱の対流が起きにくく、鍋の中に温度差が生じます。
そして温度の低い部分が、過熱状態の部分の沸騰をおさえている状態になり、突沸が発生することがあります。
これを防ぐには、よくかき混ぜながら弱火で加熱するとよいです。
早く温めたいところをグッとこらえて弱火でじっくり混ぜましょう。
電子レンジで液体を加熱する際も注意
水・牛乳・コーヒーなどの飲み物を電子レンジで温める時も「突沸」は起こります。
急激に温めた場合、気泡をつくりやすいデコボコや固形物がないと過熱状態になります。
そこに振動が加わったり調味料などが加わるなどの刺激によって「突沸」が発生します。
電子レンジは短時間で急激に温度が上昇します。
電子レンジで飲み物を温める時は、温める前に混ぜる、加熱しすぎない、すぐに砂糖などの調味料を入れない、など、
気をつけて慎重に加熱してください。
また温め過ぎた場合は、すぐに取り出さず、扉を開けないで数分程度置いてから取り出してください。
【まとめ】「突沸」はデコボコで防ぐ
学生の時に、理科の授業で「突沸」の実験をしたことを思い出しました。
お湯を沸かすときに「突沸」を防ぐため、ビーカーに沸騰石を入れて加熱する、という実験です。
いや、麦茶沸かすのに沸騰石なんかいちいち入れてられないですよね。
ですので、やかんで麦茶を沸かすときはただただコンロから遠く離れて様子を伺っていました。
しかし、案外簡単に「突沸」を防ぐことができました。もっと早く知っておけばよかったわ。
突沸を防ぐポイント
やかんで麦茶を作る場合
水の段階から麦茶パックを入れる
水の量を減らしたり、弱火にしたり、といろいろ試しましたが、麦茶パックのデコボコを利用するこの方法が一番簡単に突沸を防ぐことができました。
他の事例では、下記のようになりました。
突沸を防ぐポイント
お味噌汁、カレー・シチューを加熱する場合
最初から混ぜながら弱火で温める
電子レンジで飲み物を加熱する場合
- 温める前に混ぜる
- 加熱しすぎない
- すぐに砂糖などの調味料を入れない
- 加熱しすぎたら数分放置
「突沸」の言葉の意味です。
突沸とは
過熱状態にある液体が突発的になにかのショックのために沸騰すること。激しい場合には高熱の液体が飛散したり、容器が破損したりすることも珍しくない。突沸の原因は異物の落下や衝撃である。(中略)粘性の高い液体では、対流が円滑におこりにくいので部分的に過熱状態が生じやすく、よく突沸するので注意を必要とする。[山崎 昶]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
「突沸」は常に発生するわけではなく、食器や鍋、食品、調理器具、加熱時間など特定の条件の組み合わせが重なった場合にだけ起こります。
生活の中に潜む危険の一つですね。
とにかく安心して麦茶が沸かせるようになりました。「突沸」には気をつけてくださいね。