今や市民権を得た「甘酒」ですが、意外と飲んだことがない方も多いのではないでしょうか。
実は私も最近まで食わず嫌い的な感じで、飲んだことがありませんでした。
しかし、自分で作って飲んでみると、あれ?美味しいやん。
甘いけれどもさらっとした後味で、じわじわと染みる「これは体にええやろう」感。
実際、体にも優しいらしい。
しかし、一体この甘みは何なのか、どのようなタイミングでどのくらい飲むのがよいのか…。
なんだか知りたくなりました。
甘酒との出会い
「甘酒」って何なんだ?飲んだことがないし、美味しいのかなぁ、とつい最近まで思っていました。
しかし最近は自分で作るようになったのです。
そのきっかけとなったのはヨーグルトメーカーでした。
世の中で「腸活」が流行り、私も「とりあえずヨーグルトで腸活だー」と意気込んで、さっそくヨーグルトメーカーを購入。
そのヨーグルトメーカーに付いていたレシピ集の中に「甘酒」がありました。これが「甘酒」との衝撃の出会い(?)でした。
まぁ作ってみようかな、くらいのノリと勢いでつくった「甘酒」、9時間で出来ました。
これがお砂糖を入れてないのに甘い!上品な甘さ!なんだこれは?美味しいぞ!
まぁ大げさかもしれませんが、私の口には合っていたようで、それからは「甘酒」が大好きになりました。
甘酒について
甘酒ってなに?
甘酒は、米麹(こめこうじ)の酵素の作用を利用して、デンプン質を糖化した甘い飲み物です。
甘酒の甘みはこの糖化によるものなのですね。
「飲む点滴」「飲む美容液」と言われており、特にオリゴ糖は整腸作用や腸内細菌を増やす作用があり、今流行りの腸活にもってこいの飲み物です。
主に米麹で作ることが多いですが、実は甘酒には「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の2種類があります。
「米麹の甘酒」は米麹を発酵させてつくります。発酵によりビタミン類をつくり、お米のデンプンをブドウ糖やオリゴ糖に変えるので、やさしい甘さになります。ノンアルコールで子供から大人まで誰でも飲むことができます。
「酒粕の甘酒」は酒粕の麹菌と酵母菌の2つの発酵により、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルの他、ペプチドやアミノ酸、βーグルカン、葉酸なども栄養成分に含まれます。酒粕にはアルコールが含まれているため、飲めない人もいます。
米麹の甘酒のほうが甘く、酒粕の甘酒は酒粕に糖質があまり含まれていないため、作る工程で砂糖などの甘味がプラスされています。
どのタイミングで飲む?
おすすめの飲み方は目的別に3パターンあります。
朝、または空腹時
エネルギー補給が目的であれば朝や空腹時がおすすめです。甘酒に含まれるブドウ糖は吸収が早く、エネルギーとして使われます。
夜
リラックスが目的であれば夜のタイミングがおすすめです。アミノ酸に含まれる成分がリラックス効果を生むといわれています。温めればさらにほっこりしますね。
ただしダイエット中の方は太る恐れがありますので控えるようにしてください。
置き換え
ダイエットが目的であれば、普段の食事と置き換えがおすすめです。
朝・昼・晩のうち1日1食だけ置き換えてください。ただし飲みすぎは禁物です。
どれくらいの量?
糖質が多いのでたくさん飲むと糖質過多になってしまいます。
1回50~120ml、1日200mlまでを目安にすると良いとされています。
市販のものはそのまま飲める濃度になっているものも多いですが、自分で作った場合は結構濃いので、ちょうどいい甘さに薄めて飲むといいですね!
甘酒の注意点
甘酒を飲むと血糖値が急上昇する可能性があります。
糖尿病など治療中の方は医師に相談してから可否を判断してください。
また、酒粕の甘酒はアルコールが含まれている事もあります。
アルコール摂取が不可の方は、必ず確認してからお飲みください。
そして、飲みすぎると糖分過多となります。
体にいいからと言って、たくさん飲み過ぎないように注意してくださいね。
まとめ
思いがけずハマった「甘酒」、あの甘さは糖質が分解されたブドウ糖であることが分かりました。
また、目的別に飲むタイミングを変えれば、効果も変わってくるのは意外でした。
- エネルギー補給には朝
- リラックスには夜
- ダイエットには置き換え
「甘酒」を始めようと思っている方など、参考にしていただければと思います。
参考文献
日本大百科全書(ニッポニカ)
農林水産省ホームページ